外傷性鼓膜穿孔
鼓膜の穿孔は直接的な刺激もしくは間接的な刺激でも生じます。
直接的な刺激には綿棒による刺激や外耳道の異物による刺激があります。
間接的な刺激には頭部外傷や爆発などあります。
直接的な刺激には綿棒による刺激や外耳道の異物による刺激があります。
間接的な刺激には頭部外傷や爆発などあります。
外傷性鼓膜穿孔の症状
穿孔の生じた側の耳には
1.聴力低下
2.耳閉感
3.耳の痛み
4.耳漏
などを起こすことがあります。
1.聴力低下
2.耳閉感
3.耳の痛み
4.耳漏
などを起こすことがあります。
外傷性鼓膜穿孔の治療
中耳で炎症を起こさなければ自然に閉鎖することが多いです。
中耳で炎症を起こした(=耳漏が出てきた)場合は点耳や抗菌薬が必要となります。
鼓膜穿孔が閉鎖しなければ、穿孔を閉鎖する手術が必要になることがあります。
中耳で炎症を起こした(=耳漏が出てきた)場合は点耳や抗菌薬が必要となります。
鼓膜穿孔が閉鎖しなければ、穿孔を閉鎖する手術が必要になることがあります。
外傷性鼓膜穿孔の症例
左耳に水が入ったときに、水を取ろうとして耳掃除をしてから聞こえが悪くなりました。
左鼓膜に穿孔があります。
耳漏がでていないことから、経過観察をしたところ、2週間経過した時点で左鼓膜の穿孔は閉鎖しました。
左鼓膜に穿孔があった時は低下していた左聴力も穿孔が閉鎖した時点では改善して、左右の聴力差はなくなりました。
左鼓膜に穿孔があります。
耳漏がでていないことから、経過観察をしたところ、2週間経過した時点で左鼓膜の穿孔は閉鎖しました。
左鼓膜に穿孔があった時は低下していた左聴力も穿孔が閉鎖した時点では改善して、左右の聴力差はなくなりました。

左図:鼓膜に穿孔があります(矢印)。
右図:2週間経過後 鼓膜穿孔は自然に閉鎖しました。
右図:2週間経過後 鼓膜穿孔は自然に閉鎖しました。

左図:鼓膜穿孔があった状態の聴力検査
右図:鼓膜穿孔が閉鎖した状態の聴力検査
左聴力が改善しているのがわかります。
右図:鼓膜穿孔が閉鎖した状態の聴力検査
左聴力が改善しているのがわかります。
耳の病気一覧
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難聴の分類と正常な鼓膜
難聴の分類と正常な鼓膜
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急性中耳炎
急性中耳炎は小児が罹患することが多い疾患であり、1歳までに62%、3歳までに83%が少なくとも1回は罹患すると言われています。
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滲出性中耳炎
滲出性中耳炎とは急性炎症を伴わないで、中耳腔に貯留液がある状態です。
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老人性難聴
加齢に伴って生じる難聴を老人性難聴と呼びます。
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突発性難聴
突発性難聴とは突然に感音難聴が発症し、原因が不明とされています。 発症から1か月以内に治療しないと聴力が悪いまま固定してしまいます。
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メニエール病
めまいが反復し、耳閉感、耳鳴り、聴力(低音域が多いです)の低下を伴うものをメニエール病と呼びます。
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耳垢栓塞
耳垢は耳垢腺からの分泌物、皮脂腺の分泌物、脱落した外耳道表層の角化細胞、耳の毛、埃などがあわさったものです。外耳道の形態異常や分泌物の性状によりmigrationが低下すると耳垢栓塞となります。
- 耳の掃除について
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外耳炎
頻回な耳掃除による刺激や耳漏の刺激により外耳道に炎症を起こしている状態です。
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外耳道異物
外耳道の異物になるのは小児ではビーズ、BB弾、消しゴム、キャップなどが多いです。成人では毛(自分の毛、ペットの犬や猫の毛)、綿棒の先端、ティッシュペーパー、イヤホンの先端、補聴器の部品などがあります。
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外耳道真菌症
外耳道深部に真菌(カビ)が寄生すると、剥がれた表皮が膜様物となって外耳道を覆うようになり様々な症状がでます。
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外傷性鼓膜穿孔
鼓膜の穿孔は直接的な刺激もしくは間接的な刺激でも生じます。
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外リンパ瘻
強く咳き込んだりして髄液圧が急激に上昇した場合に前庭窓、もしくは蝸牛窓が破綻して瘻孔を作った状態です。