血管浮腫

降圧薬であるアンギオテンシン変換酵素(ACE)系や(商品名はレニベース、カプトリルなど)、アンジオテンシンⅡ(AⅡ)受容体拮抗薬(ARB)(商品名はディオバン、ミカルディス、オルメテックなど)による副作用で生じる血管浮腫の状態です。
これらの降圧薬は末梢血管を拡張することで、血圧を下げます。同時に末梢である咽頭に浮腫を起こすことがあります。
当院では血管浮腫の診療は保険診療となります。

血管浮腫の治療

降圧薬を長年内服していても突然生じることがありますので、降圧薬が原因と断定するのが難しい場合があります。
原因と考えられる降圧薬を中止することで症状は消失します。

血管浮腫の症例

両側の口蓋弓が腫脹しています(矢印)。
原因と考えられた降圧薬を中止したことで、症状は速やかに消退しました。

のどの病気一覧

  • 咽喉頭異常感症

    のどの違和感がある、のどにひっかかる、食事をする時につかえることがあるといった症状のことを咽喉頭異常感症といいます。

  • 急性扁桃炎

    口蓋扁桃に潜んでいる細菌やウイルスが炎症を起こしている状態です。

  • 急性喉頭炎

    感冒症状時に声がでなくなる時に、最も多いのが急性喉頭炎です

  • 喉頭癌

    喉頭癌は60歳以上の喫煙者に多いです。

  • 喉頭白板症

    喉頭白板症とは声帯に白色の病変が生じている状態です。

  • 声帯ポリープ

    声の酷使、喫煙、声帯の急性炎症などによりできるといわれています。

  • 声帯結節

    声の酷使が原因とされています。

  • ポリープ様声帯

    長年の喫煙により生じる疾患です。 女性に多いです。

  • 喉頭肉芽腫

    気管内挿管後にできることや、胃酸の逆流で生じることもあります。

  • 急性喉頭蓋炎

    喉頭蓋が腫脹しているため、呼吸ができなくなることもあります。 呼吸困難が強い場合は入院での治療が必要となります。

  • 血管浮腫

    降圧薬であるアンギオテンシン変換酵素(ACE)系やアンジオテンシンⅡ(AⅡ)受容体拮抗薬によって血管浮腫が生じます。

  • 咽頭異物

    魚の骨がのどに刺さることが多いです。のどの違和感からのどの激しい痛みまでさまざまな症状があります。

  • 咽頭熱傷

    揚げ物、鉄板焼き、茶わん蒸し、スープなどの熱いものを一気に飲み込むと咽頭に熱傷が生じることがあります。

  • 咽頭外傷

    乳幼児が歯ブラシを咥えたまま、転倒して咽頭に外傷が生じることが多いです。