鼻内異物

鼻内異物は乳幼児に多いです。 乳幼児ですので、「鼻に異物を入れた」とは言えません。
耳鼻咽喉科の教科書には問診が重要とありますが、親が見ていないところで鼻の中に異物を入れる乳幼児が多いです。
鼻がつまっていることで受診したところ、異物が見つかり、親が驚くことがあります。
小学校低学年でも鼻内に異物を入れることがありますが、親に言わないまま過ぎてしまうことがあります。
長期間、鼻内に異物がある場合はにおいの強い鼻汁がでてきます。
 

鼻内異物の症例

左図:鼻内に異物があります。<br />
右図:摘出した異物は1.5㎝大のスポンジ状の玩具でした。
左図:鼻内に異物があります。
右図:摘出した異物は1.5㎝大のスポンジ状の玩具でした。

正来耳鼻咽喉科医院からのお願い

子供が長期にわたり鼻がつまっていると思ったら、耳鼻咽喉科の受診をすすめます。

鼻の病気一覧

  • アレルギー性鼻炎

    アレルギー性鼻炎は患者数が増加しており、国民病とも呼ばれることもあります。 季節性としては、スギやヒノキの花粉(花粉症)、通年性としてはハウスダストやダニがあります。

  • 急性副鼻腔炎

    鼻腔の急性炎症に引き続き起こります。細菌感染により起こることが多いです。 副鼻腔のひとつである上顎洞は上顎歯と接しているため、歯科治療後により起こることもあります。

  • 鼻出血

    鼻出血は大部分が鼻中隔前下方の部位から起こります。この部位は外頸動脈と内頸動脈が吻合する部位であり、血流が豊富であることから出血が多いとされています。

  • 鼻茸

    慢性鼻炎や慢性副鼻腔炎の分泌物による局所の刺激により粘膜が浮腫性に肥厚して鼻茸となります。鼻茸は副鼻腔炎を合併することがほとんどです。アスピリン喘息に合併する鼻茸は難治とされています。

  • 嗅覚障害

    鼻疾患あるいは中枢疾患により嗅覚障害を起こします。 感冒(風邪)症状の後に生じることが多いです。

  • 鼻内異物

    乳幼児に多いです。親が見ていないところで鼻に異物をいれてしまう子供がおり、診断が遅れることがあります。子供が長期にわたり鼻がつまっていると思ったら、耳鼻咽喉科の受診をすすめます。